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Yanagisawa et al. (2010)
NeuroImage. 50: 1702-1710
ポイント
中強度運動後の認知機能改善について,fNIRSを使って脳活動の変化を観察した
運動後に認知課題成績が向上し、左背外側前頭前野の活動レベルが高まっていた
運動によって背外側前頭前野の活動レベルが向上することが、運動後の認知機能の向上に関与している可能性がある
方 法
20名の健康な成人男女を対象
漸増負荷テストによって最大酸素摂取量の50% (50%VO2peak) の強度を決定
運動条件は50%VO2peakで10分間の自転車運動、コントロール条件では10分間の座位安静
条件の前後にストループ課題を実施(運動後15分間の時間を空けている)
結 果
Neutral刺激とIncongruent刺激の反応時間の差分で表さ れるストループ干渉が運動条件で有意に減少していた。
背外側前頭前野で測定した酸素化ヘモグロビン濃度は,運動条件で有意に高い値を示していた
注意する点
コントロール条件では若干であるがストループ干渉が増加していたが,対象者は眠気を訴えていた.このことから,運動後のストループ干渉の減少には,運動によって覚醒したことが影響を及ぼしている可能性もある
なぜ運動によって左背外側前頭前野の活性が高まるのかはわからない
Yusuke Shirai
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